PAC-MAN (Bally Midway)

Midway版の基板は無改造だとハーネスに直接AC(交流電源)を変圧して入れて動作します。
しかしこのままだと扱いが非常に面倒なのでDC(直流電源)に改造する事をお勧めします。
ちなみに日本の基板屋さんで販売される場合はほぼ改造済だと思います。

個人でも電動のハンダ吸い取り機さえあれば特に難しい作業も無く
DC化出来るので、ハーネスの配線だけでなく改造方法も併せて紹介します。
(古い基板なのでスッポンで無理にやるとパターンごと剥がす可能性があります)


※コネクタの番号はヒロセ準拠です。
基板に印字されている番号とは逆順となっているので気を付けて下さい。
またギャラクシアンと基板構成は似ていますが、
ハーネスの配置が一部違って問題があるので挿さない様にして下さい。
PAC-MAN (無改造AC)
44pin(3.96mm)
部品面   ハンダ面
+12Vセンタータップ (GND)
1
A +12Vセンタータップ (GND)
+12Vセンタータップ (GND) 2 B +12Vセンタータップ (GND)
+12VAC - 3 C +12VAC -
+12VAC + 4 D +12VAC +
2P DOWN
5 E +5VDC Credit Multiplier
BLUE 6 F SYNC
 RED 7 H  GREEN
GND (VIDEO)8 J GND (操作系)
 テーブル 9 K  1P DOWN
2P LEFT10 L 2P RIGHT
 1P UP 11 M  2P UP
1P LEFT 12 N 1P RIGHT
1P スタート 13 P 2P スタート
TILT SW 14 R CREDIT SW
コインSW1 15 S コインSW2
スピーカー[-] 16 T コインメーター
スピーカー[+] 17 U RESET Credit Multiplier

18 V Credit Multiplier PCB
+7VAC - 19 W +7VAC -
+7VAC + 20 X +7VAC +
+7Vセンタータップ (GND) 21 Y +7Vセンタータップ (GND)
+7Vセンタータップ (GND) 22 Z +7Vセンタータップ (GND)


PAC-MAN (改造DC化)
44pin(3.96mm)
部品面 ハンダ面
GND
1
AGND
GND2BGND
+12V3C+12V
+12V4D+12V
2P DOWN
5E
BLUE6FSYNC
 RED7H GREEN
GND (VIDEO)8JGND (操作系)
 9K 1P DOWN
2P LEFT10L2P RIGHT
 1P UP11M 2P UP
1P LEFT12N1P RIGHT
1P スタート13P2P スタート
TILT SW14RCREDIT SW
コインSW115SコインSW2
スピーカー[-]16Tコインメーター
スピーカー[+]17U
+5V18V+5V
+5V19W+5V
+5V20X+5V
GND21YGND
GND22ZGND



AC→DC改造手順


基本的にACからDCへ変換する為のレギュレーター類と
そこに繋がっているダイオード等を外して線で繋ぐだけの簡単な改造です。
ギャラクシアンもほぼ同じですが、基板のレイアウトや番号が若干違います。
詳細はギャラクシアンのページの方を確認してください。

まず上記写真の赤枠部分のパーツを全て外します。
スルーホールサイズの吸い取り機では吸うのが難しい芯の太いダイオードがあるので、
綺麗に抜けない時は無理せず脚をカットしてから溶かして抜きましょう。
黄色枠は赤枠を外した結果、接続先が無くなるので外しても問題無いコンデンサです。

そのままだとパターンが途切れて電源供給が出来なくなってしまうので
赤枠の部分を線で繋ぎ直します。これだけでDC化は完了です。

 

パーツリスト

番号

パーツ

処理

IR1

UA78GU1C (レギュレーター)

除去

Q6

D44VM4 (トランジスタ)

除去

R52

5W50Ω (セメント抵抗)

除去

R53

10W4Ω (セメント抵抗)

配線

D3

A14F (ダイオード)

配線

D4

A14F (ダイオード)

配線

D7

A15F (ダイオード)

配線

D8

A15F (ダイオード)

配線

C5

25V10μF (タンタルコンデンサ)

除去(オプション)

C6

0.1μF (セラミックコンデンサ)

除去(オプション)